出席番号8番のあの子。
名簿順のこの席じゃ、どうしたって近づけない。
( だって僕の名前は一番最後だから。 )

最悪の試験でうなだれていた僕。
そこへ席替えをするぞ、と神の一声。

狙うはもちろん、あの子の隣。前か後ろじゃ意味が無い。
( 教科書を忘れて見せて貰うんだ! )

この一瞬に全てを賭ける。
ああ神様でも仏様でも大仏様でも、次の試験は頑張るから。
どうか僕を、あの席へ。