ゆらゆら振り子、
私はずっと見つめてた。
頭のなかは透明で、羽みたいに浮かんでる。

月がない部屋のなか。
首筋は鈍く痛んで。
瞳は虚ろに、ただひとつを動かない。

音が鳴る。
私を掴む。

窓を見た。
空はずっと動いてて、私だけが、とまってた。