前に進まなければ、と
思うたびに足が重くなって、動けない。 もどかしくて、苛つく。 だけど私は、そのままどこかへ逃げ込んで、それに縋る。 知らない未来へ行くことが、 優しい過去を捨てることが怖いから。 甘い不変が私の足首を掴んで離さない。 勝手に仮定した最悪の事態が、もう一方の足首を掴む。 積もり積もる不安と焦りで、 今はただの強迫観念となった自分への強制。 それはいつも、絡み付いた甘い不変と対立している。 もう、いよいよ本格的に立ち往生してしまいそうだから、 誰か私ごと、天秤で量ってはくれないだろうか。 |