君に近づけば近づくほど
勝手に膨らんでいく不安に負けそうになる。
ここにある空を、わざとカーテンで隠したりと
誰か自身を想いたいなんて感覚に不慣れで
私の目は、まだ空を映せない。

不器用なこの舌も、何度君を傷つけて同じ悔いを呟いたか。
「もっと一緒にいたい」と叫ぶ心を押しのけて
いつも聞こえるのは、私の声で「大丈夫」。
「ありがとう」も言えなくて「ごめんなさい」を口癖にして。

そんな毎日を、私は飽きもせず繰り返すのに
そんな私を、君は飽きもせず抱きしめてくれるから
今日、また君を好きになっていた。
明日は、もっと君を好きになっているのだろう。
抑えようと言い聞かせても、どんどん鮮明になっていく。

私は君を、そして君と同じ空を見たい。
今は言えないでいるこの想いだけれど
もしもふいに溢れて、君へ届いてしまったら

そのときは、どうか、いつものように抱きしめて欲しい。