君と、笑えている日は赤色に
触れたくなる、寂しい日は青色に

ころころ、ころころ
まるで秋の空のよう
二人のあいだで
トリコロールの傘がころころ、ころころ

そんな景色を
ずっと愛しく眺めていられるときが
たぶん幸せな時間だったのだろうけど

君の傘は、いつからか
雨粒にのまれたのだと理由にしても
私の視界も白で溢れて、のまれていく

さよならの日は、白色に
トリコロールの、音がもう、きこえない