水に逆らって歩くような
緩やかなもどかしさに焦燥しても
底のぬめりに足をとられてしまうだけで
ただ積み足された苛立ちがそこに残る。

どれだけの時間を使ったか、なんて考察は
終わりの場所で振り向いてから始めて
そんな自分に呆れたり、笑ったりをすれば良い。

たとえ途中に休んだって、情けない言葉を漏らしたって
何かに抗う度に感じる重さが、私の足跡を作るから
短い歩幅を、昨日より前へ。

振り向いて見たい足跡を、一つより二つにするために。