知りたくないとか、まだ大丈夫とか。
逃げる言葉なんていくらでも用意されていたから、
昨日までずっと、その続きを探していた。
嘘は目を隠してくれる。
その力が痛くて、重い。
いつかは、重みが私を俯かせてしまいそうな気がする。
耳を塞いで、独りぼっちだと拗ねていた。
目を瞑って、差し伸べられた手を無視してきた。
終わりの見えない場所に立つのは怖いことだ。
けれどもう、皆は走り出している。
私はこの先も、ここで駄々をこねているつもりなのだろうか。