なんとなく生きている。
行き続けていく自信はない。
一方で死ぬ覚悟など持ち合わせていない。

私は弱い。人は私を臆病者と呼ぶ。
しかし、だからといって優しく振舞おうが冷酷に振舞おうが
結局のところ中身はいつまでも私なのだ。

太陽の光は私を変えてくれない。
月光は最初から無視を決め込んでいるようだ。
敢えて私から二者に話し掛ける気もなく、それらの視線を肌に受けながら
黙々と歩いたり、そこらに腰掛けてみたりする。

時計の針はさっきより幾らか進んでいて、再び何度目かの夜を迎えようとしている。
そして何日目かの朝を確かめた後に私は何か変わっているのだろうか、といつも頭で考えてばかりいる。
諦めているのだ。
それだけで変わることは出来ないのだと知ったときから。
変わらないようにしている。変わってしまえば、私は沈んでしまうのだから。

それに、なんとなく生きている私には、一つに没頭する気力などとうに溶け落ちているし
ただ「変わりたい」と願い、考えることのみが唯一あって、インクのように染みている。
いや、そう思い模索し続けることこそが楽しいのかもしれない。
想像は自由であり、どこまでも無限だ。私はその無限の海を、飽くことなく漂い続ける。