いろを持てと怒られたから
私は私だけのいろを手に入れた。
だけど、それはひとりぼっちの始まりだった。
ひとりぼっちはなんだか寒くて、次の日私は
私だけのいろを捨てて、たくさんのいろに飛び込んだ。
こうして私はたくさんになって
私の体は見えなくなった。
たくさんの中は、前よりも寒い。